薪(Firewood)について
薪(まき)とは、燃料として用意された木(枝を含む)・木材・廃材等を指し、大きく分けると広葉樹と針葉樹に分けられる。
【広葉樹】通常、薪ストーブ用の薪というと比重が重く火持ちが良い広葉樹の薪を指す。薪屋やホームセンター等で販売されている。
【針葉樹】広葉樹と比べると比重が軽く火持ちが悪い・樹液が多い等の理由から薪ストーブ用薪としては敬遠されているが、燃焼中の温度が高いという特徴をから優秀な焚き付け薪にもなる。また、扱いに注意すれば安価に手に入りやすい薪でもある。
ペレット(木質ペレット・Pellet)とは
主におが粉やかんな屑などの製剤副産物を圧縮成型した小粒の固形燃料のこと。
不要物を原料とする事、CO2排出量削減促進・原油価格高騰に対抗するコスト削減の観点等からも急速に注目を浴びている。
形状は直径6mm・9mm程度、長さ10mm・25mm程度の円筒形で、原料の木材の使用部位により名称がホワイトペレット・全木ペレット・バークペレットへと区別されるが、原料木材の種類によって燃焼特性が変る為、使用機具に適応しているかを確認する必要がある。
ストーブのバリエーション
触媒式
- 薪の一次燃焼によって発生する未燃焼ガスを二次燃焼させる方法に触媒(コンバスター)を使う機種を指し、下記の様な特徴を持つ。
- 非触媒式に比べ、燃費が良いので薪の消費を軽減出来る。
- 排気煙が少ないので煙突の目詰まりを軽減出来る。
- 3~5年毎に触媒の交換及びメンテナンスが必要になる。
- 薪の供給時にダンパーの開閉操作が必要。
- 針葉樹を焚くと触媒の交換時期を早める。
非触媒式
- 薪の一次燃焼によって発生する未燃焼ガスに新鮮な空気を供給する事で二次燃焼させる機種を指し、下記の様な特徴を持つ。
- 構造がシンプルで壊れ難い。
- メンテナンス性に優れる為、メンテナンス費用が安い。
- 操作が簡単なので初心者も安心して使用出来る。
- 二次燃焼時の炎が綺麗。
- 触媒式に比べると燃費が落ちる。
多燃料方式
- 広葉樹の薪だけでなく、針葉樹、建物解体木材、薪よりも高温で燃焼する石炭・コークスなども燃やせる機種を指し、下記の様な特徴を持つ。
- 石炭・コークスの燃焼にも耐えれる強固な構造で壊れ難い。
- 不要材として廃棄されやすい針葉樹を燃料として使える為、燃料費を抑え易い。